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かっぱの待避所だよ
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同人ニュース。
■心のぶっとい人とか二次創作とか同人とかコミケとか原作破壊気味とか萌え系が大丈夫な人のみ
・・・
・・

■今現在申し込みしている同人イベントはコミケのみです。
 テストが終わったら原稿に入るのでゲーム時間は少なくなる予定。

■せっかくなので即興で二次創作SSでも。(随時更新)
・・・
・・

「底抜け歌合戦ゲーム」

 フィンロド=フェグラントとその一行は変装の甲斐むなしく、サウロンの玉座の前へつれてこられていた。臙脂にのビロードに金の刺繍が入った瀟洒な衣装を身にまとうサウロンは、黒髪であることもあって彼らの一族のようにも見える。しかし、その目はまるで赤熱した金のように魅惑的かつ危険な光を宿していた。
「見たところそれなりの身分がある者のようだが、まあなんと滑稽な姿よ。」
フィンロドは口ぶりよりも自分たちに興味がなさそうに漆に螺鈿を施した竪琴をいじるサウロンを、ただ静かな面持ちで見ていた。
「放せ。さもなくば・・・」
「お前がこの集団の長か。まあそう逸るな。私とて荒事はそう好まない。そうだ、ここは歌比べでもしようではないか。」
フィンロドはいける、と思った。なぜならサウロンが自分の顔を見てもすぐに正体がわからなかったためボンクラであると判断したからである。また彼は歌にも自信があった。
「私が勝てばこのまま通す、そして・・・」
「貴様が負けたら、貴様の一行はわっこちゃんとその子供たちの食料になりまーす♪」
急に明るい口調になったサウロンの手拍子で、物陰から巨狼とその仔狼が飛び出してきた。そのうち1匹がベレンの足をちゅうちゅう甘噛みをする。巨狼といえどもまだ生まれたばかりなのかねずみほどの大きさで、痛くないしむしろ可愛いといってもいい。
「あー、まだだめ。ばっちいからね、メッ!ちゃんと洗わなきゃ。それにまだママのおちちしか飲めないでしょー」
サウロンは子供をあやすように仔狼をかかえると、フィンロドに条件を飲むよう促した。歌合戦は本当に歌の技巧で判断するもので、審判は己の同行者たち。何も負ける要素がないと感じたフィンロドは了承した。
 サウロンの歌が始まる。彼は友を裏切れ、売れなどという内容を明るく覚えやすいフレーズで歌う。元マイアらしくむしろ女性に近い甘くて澄んだ声も耳に入りやすい。うっかりフレーズを口ずさみそうになるのをこらえた。
 フィンロドも歌いだした。点数など明確な基準がない勝負は後出しが有利である。なぜなら、先に聴いたものが基準になってしまうため、それの意表をつけば審査するものが[新しい]と感じるからである。表現は比較するもの同士の技巧がある程度上になってしまえば、目新しいもの、親しいもの、有名なものが勝つのだ。彼は歌う、エルダールの力強さ、勇敢さを。自然の美しさ、西方世界のすばらしさを目の前の敵のしらべをそのまま使い。
「その美しき世界が壊れてしまったのはあの日のこと・・・」
サウロンが竪琴を爪弾き、歌う。ノルドールに哀れみさえ感じているがごとく悲しげな高音が伸びて消える。彼の歌の内容に偽りはなく、ただフィンロドに連なるかの者たちの所業をならべていた。

いわゆる自爆である。フィンロドは恥ずかしいやら何やらで石畳とじゅうたんの隙間に頭をぐりぐり押し付けた。
「そうだよなあ・・・」
身内もあきらめた。
「実はその、最初のほうでサウロンが歌った調べをそのまま使ってあなたが歌ってたとき・・・確かにうまかったのですが正直『同じ曲なら俺のほうがうまい』っていう自惚れがちょっとうざかったっていうか・・」
「それに対する向こうの返し方も上品でしたし、まあ完敗でしょう。」
大誤算である。本当に自分に親身になってくれる者たちだけあって己らの生死をかけた者でも公平な判断を下したのだ。
「それでは地下牢に繋ぎまーす。あっ、これうちの備品だから返してね。」
一向は着ていたオークの装束をひんむかれ、地下牢へと連れて行かれた。巨狼といえども雌と仔狼、ひねり殺せば大丈夫と一行が思ったのもつかの間、途中でサウロンに「ドラちゃん」と呼ばれる雌巨狼の倍の大きさの巨狼を紹介され、一行はもう恐怖するしかないのであった。

<おわり>

■・・・テスト勉強しなきゃ、と思うと2時間かからずSSがかけるんだね!
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無題

毎度思ってることだけど、でねっちは真の意味で詩人ですね!
拍手ボタンあったら拍手連打押したいです。
面白かったです!
無題

詩じゃないよ めもだよう

なつにむけてがんばるよ!
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